伊勢のお木曳
伊勢神宮は20年に一度、社殿を新しく建て替え、神様にお遷(うつ)りいただきます。これを式年遷宮(しきねんせんぐう)と言います。
式年遷宮の制度は、今から約1300年前に第40代天武(てんむ)天皇が定め、戦国時代には一時の中断がありましたが、今に引き継がれています。
その際には諸社殿だけでなく、御装束・神宝までもが新たに作り替えられます。
平成25年には第62回目の御遷宮が行われますが、社殿の建て替えに必要な材木(=御用材)を運ぶ行事が「お木曳(おきひき)」なのです。
旧神領にあたる伊勢市の住民が2ヶ月間にわたり御用材を内宮、外宮両宮に曳き入れます。
内宮領では木橇(きぞり)に御用材を積み五十鈴川で「川曳(かわび)き」を行い、外宮領では御木曳車で「陸曳(おかび)き」を行います。
そんなお木曳行事は、国の選択無形民俗文化財(風俗習慣・祭礼(信仰))に登録されています。
すでに4月12日には内宮領で、13日には外宮領で、御木曳初式(おきひきぞめしき)が行われました。
これは正宮や別宮の棟持柱(むなもちばしら)などにあてられる代表的な御用材を、ゆかり深い特定の町の住民が神域に曳き込むもの。
「役木曳(やくぎひき)」とも呼ばれます。
5月5日からは外宮領各町の一般奉曳・陸曳きが始まり、6月4日までの毎週末はお木曳車の「わん鳴り」と木遣などでにぎやかになります。
また、内宮領では7月22日、23日、29日、30日に川曳きが行われます。